トウガラシは2000年を超える長い歴史を持つ植物で、
コロンブスによって中南米から世界各国へ伝えられました。
地中海地方では、たいへん辛い品種のトウガラシが使われ
ています。タバスコの材料に使われているものと同じで、
パスタやピザなどの味を引き立てるのに大いに役立ってい
ます。
トウガラシの辛味成分には、カプサイシンという物質が豊
富に含まれています。カプサイシンには、食欲増進作用、
血管拡張作用、便秘解消作用、血中コレステロール抑制作
用、がん抑制作用、鎮静作用などがあります。効能を並べ
てみると、ガーリック成分、アリシンと共通する働きが多
いことがわかります。
そしてガーリックにもトウガラシのどちらにも、ダイエッ
トと深くかかわる作用があります。体内の脂肪組織に蓄積
された脂肪の分解・燃焼を促進し、エネルギー代謝を活性
化する作用です。アリシンもカプサイシンも脂溶性の物質
で、体内に吸収されるとたんぱく質と結合して全身の組織
へ運ばれ、自律神経をつかさどる視床下部に到達しアドレ
ナリンやノルアドレナリンなどのホルモンの分泌を促しま
す。そして、これらのホルモンには体脂肪の燃焼を促す作
用があるのです。エネルギー代謝を促進してくれるガーリ
ックやトウガラシはダイエット時におすすめです。
また、トマトもおすすめです、トマトには脂肪の合成を防
ぐ働きもあると認められています。これは、トマトの甘酸
っぱい味のもととなっているクエン酸という酸味成分によ
るものです。クエン酸はレモンやミカンなどの柑橘類に豊
富に含まれていますが、野菜の中ではトマトに飛びぬけて
たくさん含まてています。
クエン酸は、糖質と一緒に摂ると、体内に吸収されてブド
ウ糖に変わった糖質を消費する働きがあります。通常であ
れば、エネルギーとして利用されなかったブドウ糖は肝臓
に蓄えられ、脂肪酸に変換されて中性脂肪として脂肪組織
にたまっていくのですが、そのブドウ糖をクエン酸が使っ
てしまうので、結果として脂肪酸の合成が抑えられること
が実験によりわかっています。
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