乱視とは、ものがゆがんで見える現象をいいますが、最近は近視と乱視が
複合してなかなか視力が戻らないというケースが増えてきているようです。
乱視にはさまざまありますが、大きく分類して2つに分けられます。
角膜乱視と水晶体乱視です。
角膜乱視は角膜のゆがみによっておこります。近視の人がモノをみるとき、
何とか視力を上げようとして目を細めてみるとき、これが角膜乱視の原因
になります。角膜が垂直方向に屈折率が高くなっているのです。
水晶体乱視は水晶体のゆがみによって起こります。これは姿勢の乱れが原
因になることが多くあります。
寝転がってテレビを見たりすることが多いと、毛様体の使い方がいびつに
なってきます。それが水晶体に影響を及ぼすのです。
角膜乱視か水晶体乱視かは、眼科などの目のデータを見ればわかりますが、
自分では判断がつきません。
どちらの乱視にせよ、角膜や水晶体のゆがみによって屈折率が変化してし
まうために目から入る情報にゆがみが生じます。そして、ゆがんだ像が脳
に伝わって脳の空間認識のズレにつながっていきます。本人が正しいと思
い込んでいることが実は間違っているわけです。
乱視があると、空間の位置関係がズレて歪曲して解釈してしまうのです。
そこで、この脳の中の空間認識のズレを修復することが視力回復のポイン
トになります。
<乱視の人の脳の疲れをとる方法>
目を閉じてまっすぐ歩くことを意識して歩くと、脳の空間認識のズレの通
りに曲がって歩いてしまいます。それで脳の空間認識のズレがわかるので
す。曲がった方向を見ることによってズレが目から脳に伝わります。(この
方法は角膜乱視修正にも推奨乱視修正にも役立ちます)
①目を閉じて、まっすぐ歩きます(5メートル)。
②目を開けて、まっすぐ歩いたか、右に曲がったか、左に曲がったかを確
認します。
③まっすぐ歩いた人は問題ありません。右に曲がった人は、まっすぐに立
ち、目だけ右45度方向を1分見ます。左に曲がった人は、まっすぐに立
ち、目だけ左45度方向を1分見ます。
④もう1度、目を閉じてまっすぐ歩いてください。すると不思議なことに
ほとんどの人はまっすぐ歩いていることに気づきます。
効果としては、自分で自分の空間認識のズレを知って、容易に脳内地図を
修正することができます。視点が中心の位置に修正されることによって、
しっかりした状態でものを把握できるようになります。
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