エイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)は、もっとも重要なオメガ3脂肪酸です。これらは魚油のサプリメントの形で手に入ります。一般に魚油のサプリメント1錠には、180ミリグラムから400ミリグラムのEPAと120ミリグラムから300ミリグラムのDHAが含まれています。タラの肝油はEPAとDHAを含有していますが、ビタミンAとビタミンDもかなり含まれているので(過剰摂取は有害になりうる)、過度に摂らないように注意しましょう。
EPAやDHAのサプリメントを選ぶ時には、悪臭を防ぐビタミンEが添加されているものを探し、また、体内での酸化を防止するためにさらにビタミンEを摂りましょう。積極的な健康を維持するために必要な1日の摂取量は定められていませんが、食事による脂肪摂取を制限していなら、18カプセル程度あるいはそれ以上としている研究が多いようです。低脂肪の食事にすれば、もっと少ない量(4カプセルから6カプセル)で同程度の効果が得られます。このサプリメントは血液希釈作用があるので、多量摂取については、とくに同じ作用を持つ薬剤を使っている人は専門家の指導に従いましょう。
私たちの体がもっとも必要とするオメガ6脂肪酸は、ガンマ・リノレン酸(GLA)です。これはたいていの植物油に含まれているものの、人間の体が利用できる形にかえる能力は、しばしばさまざまな要因によって妨げられます。より有効で利用しやすいGLAルリチシャ油やブラックカラント油は一般にあまり料理に使われません。そのため、GLAのサプリメントはとても大切なのです。
科学的研究からも臨床的経験からもマツヨイグサ(イブニングプリムローズ)油はGLAサプリメントの主流です。問題なのは、1カプセルに含まれるGLAがわずか45ミリグラムなのに、炎症を助長する作用があるリノール酸が100ミリグラム以上も含まれていることです。
この理由からルリチシャ油やブラックカラント油の方が効果的といえます。ルリチシャ油やブラックカラント油のカプセルは、いずれも240ミリグラム(1カプセル)の摂取をおススメします。体内の必要脂肪酸バランスが崩れるのを防ぐため、これ以上の量を摂らないようにしましょう。
では、あなたが必要としてるのはオメガ3脂肪酸でしょうか、それとオメガ6脂肪酸でしょうか?あるいは両方?つまるところ、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸とはかなり重複する部分があるので、どちらを摂るべきか混乱するのは当然です。
じつを言えばEFAサプリメントの処方には科学的な定説がありません。試行錯誤の結果である場合が多いのです。
家系的にコレステロール値が高い人や、トリグリセリド値が高い人、または不整脈など心臓病のある人にはおもにEPAを使うのがよいでしょう。
コレステロール値が低い人、更年期障害の症状の人はGLAを試すのがよいでしょう。
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